東樋口 徹 展
2010, 12, 15(wed) ~ 2011,1, 15 (sat)
11:00〜19:00 日曜,祝日休廊
冬期休暇 12月29日〜1月4日
抽象でも、具象でもない。
そこに現れるのは、ラインで構成された人、動物、静物。
ラインを観る、のかそれ以外を観る、のかは自由であってほしい。
キャンバス作品と版画作品を制作しているが、制作行程はまったく異なる。
版画はマチエールにこだわり、キャンバス作品は色の変化で楽しむ。
版画も色の変化で楽しむことはあるが、制作の工程が違うのでそれなりに考えることも多い。
シルクスクリーンで表現する版画。
最低は約50回刷る。
回数はどうでもよいことで、表現したいことが完成するまでに、そのくらいは必要ということ。
多いもので、約150回。
納得がいくまでには、これだけかかる。
最近、火災という不慮の事態に直面し、作品を焼失。
ただ、焼失した作品をもう一度描くことはない。
作品を制作していると、その事を思い出す。
「過去の作品というのは過去であって、これから先に進めばたくさんの過去作品が生まれる」
と思うと悔しさは半減される。
俳優、歌手も同様に、「発表しないと残らない」ということ。
作品をどう受けとるか、は他人が決める。
自分が決めることは、イメージをどう写し取るか。
東樋口 徹
「 kiss #2」 Acrylic on canvas 38×45.5cm
「 Rabbit」 Acrylic on canvas 23×16cm
アクリル、キャンバス作品を中心に今回はドローイング、モノタイプも展示いたします。
2010,12,21(tue)〜2011,01,12(wed)まで、併設ギャラリーにて版画展も開催いたします。