2009年7月1日(水) - 8月1日(土) 11:00_19:00 日曜・祝日休廊
東樋口 徹 個展
東樋口の制作におけるコンセプトは“シンプル”であること。
独自の視点から切り取られたイメージの断片は、ある種のコードのように
絵の中に収まっている。それは線と色彩によってのみ表現され、一見すると何が描いてあるのかわからないものもある…。そして、そのコードから我々観者が受け取るのは、リテラルイメージ
というよりはビジュアルイメージそのものだ。彼の作品の持つビジュアルイメージはシンプルかつ大胆に観る者を惹き付ける。観者は、平面のなかに断片的に収まるイメージから何故か三次元の空間の存在を無意識に受け入れてしまうことだろう。それは彼が誰もが一度は目にしたことのあるものを、彼独自の視点と線と色彩で
二次元の中にコードのようにして存在させているからである。そこから我々の持つビジュアルイメージが呼び起こされ、そのモチーフをあたかも眼前にしているように実感できるのだ。